日本特殊畳とは

老舗畳屋「田端屋」から生まれた日本特殊畳


「日本特殊畳株式会社」は昭和32年に創業した老舗畳屋「田端屋」を母体として生まれた会社です。
日本の家屋には古来から畳の文化が息づいてきましたが、現代は生活環境の変化に伴いフローリングが増えています。
田端屋は創業以来、昔ながらの伝統的な製法を守るだけでなく、新しい製法を取り入れながら、伝統的な畳の良さを大切にしてきました。
そして、その想いはこれからも変わることはありません。
伝統的な畳の良さを「田端屋」で大切にしつつ、日本特殊畳では現代の生活にあわせた機能性の高い畳を開発、製造して「畳」を進化させていきます。
一例としては、場所によってカビが発生してしまっていた畳に着目し、大胆にも畳床の全体に穴を開け、畳下の湿度調整を簡易することによりカビの発生を抑制できる「メッシュクリーン®」。
室内における抗菌・抗カビ・抗ウイルスに着目した、株式会社神戸製鋼所との共同開発商品である通常の抗菌剤とは一線を画する「KENIFINE™」を練り込んだ畳表は、機能畳としての撥水性・お手入れの簡易さはもちろんの事、集団生活の場において発生しやすい季節ごとの集団感染などの抑制にも期待できる畳表なのです。
そのようにいろいろなアイデアを形にしていき、畳という床材の新しい可能性を模索していく畳屋なのです。




日本人の心に響く畳


畳のある風景を見ると、どこかほっと心が安らぐようなことはありませんか。
わたしたちは畳には日本人の心に響く美しさと温もりがあると考えています。
肌に触れるしなやかさ、素朴な香り、青々とした新しい畳が年月を経て次第に味わい深い風合いに変化していく趣き。
きっとそれらが日本人の心の奥深くに眠っている侘び寂びの心に訴えかけるのではないでしょうか。
そんな日本人の心に響く本来の魅力を守りながら、より機能的で皆様の生活をより良くするような畳を生み出していきたいと願っています。




機能的な素材を使った新しい畳

「畳」といえば「い草」を思い浮かべる方がほとんどだと思いますが、近年は畳の風合いを残しつつ機能性を重視した素材で作られた畳も増えつつあります。
日本特殊畳はそんな機能性を重視した素材を使い、さまざまな用途に向けた畳を開発しています。

超抗菌剤入り塩化ビニルの畳表

機能畳である、塩化ビニルを畳表にした畳は汚れや匂いが染み込むことがなく、滑りにくさも兼ね備えているため、介護施設や保育施設、お子様やペットのいるご家庭にぴったりです。
従来の畳とは異なり、畳の目に細かな汚れが入り込んでしまう事もなく、い草畳の天敵である水も染み込まないので、食べこぼしや、粗相をしてしまってもすぐに水拭きすることができ、畳床の種類によって丸洗いすることもできるので常に清潔に保つことができます。
水拭きが出来てすぐに汚れを拭き取れるという見た目の汚れだけでなく、従来の抗菌剤よりも効果力の高い、超抗菌技術を導入しているため、黄色ブドウ球菌や大腸菌、ウィルスなどの抗菌効果や抗ウィルス効果も高く、目に見えない物に対しても清潔に保てます。
このように機能性が高い為、介護・集合施設だけでなくご家庭でのご使用にもご好評いただいています。
通常のお部屋だけではなく、浴室での滑り止めや転倒時のケガ防止のための浴室専用の畳も取り扱っています。


子そだてたたみ®


あに丸


ウルトラクリーン楽介®


柔道部物語®


和紙の畳表

和紙を畳表にした畳はカラーバリエーションが豊富で、どんなインテリアにも合わせることができます。
絨毯やラグを選ぶように畳を選ぶことができるので、洋室でお使いいただいてもモダンでお洒落な印象になります。
和紙の畳はい草の畳よりも丈夫で耐久性があり、色も変色しないためご購入いただいた時の色を長くお楽しみいただけます。
個人のご家庭だけでなく、旅館や飲食店、寺院など、人の出入りが激しい場所で和の雰囲気を保ちたい場所などにもおすすめです。


利休たたみ


和紙畳


芯材

製品ごとにその用途に合わせた芯材を使い分けています。
その中でも「メッシュクリーン®」は他社の製品とは違い、独自の貫通多孔技術によって、畳床に720もの多孔穴をあける加工を施し、畳裏に突起をつけることにより通気性を向上、畳の上から掃除機をかけるだけで畳下の湿度を調節し、カビの発生を抑制できるものとなっています。
また、畳の上での転倒などが起こった場合は、芯材にあいた穴によって畳がたわむため、衝撃を吸収してダメージを若干軽減することができます。
メッシュクリーン®やそうでない物でも使用される芯材により、硬い畳にしたり、柔らかい畳にしたりすることもできますので、特別なご希望がございましたら是非ご相談ください。




新しい畳文化


畳には日本古来からの知恵により、断熱・調湿などさまざまな利点があり長年日本の家屋で使用され続けてきました。
しかしながらそんないくつもの利点を持った畳が現代の住まいから姿を消しつつあります。
その畳にどんな機能があれば、皆様にもう一度畳の良さを実感していただけるだろうか…わたしたちはそんな課題に長年向き合ってきました。
そして、お子様やペットのいるご家庭、介護が必要な現場、そんな身近なシーンで畳が解決できることがあるということに気づいたのです。
畳を変えることで今まで手がかかっていた清掃の手間を省いたり、転倒やけがを未然に防いだり。
そんな発想から新しい価値を持った畳が生まれました。
これからも、現代の生活スタイルに合わせた、皆様の日々の生活に寄り添う畳を開発し続け、新たな畳文化を追求してまいります。